大学院の研究と教育 Postgraduate

西洋史学専攻は文学部だけではなく、文学研究科でも大学院の教育を行っています。
西洋史の探究の場所である大学院では、院生たちが学部時代よりも広い視野のもとで学び、
自分自身で設定するテーマ・課題をより深く考察します。
担当の指導教員による指導を受けながら、関心のある対象を存分に研究することができる環境が整っています。
院生間の交流や情報交換も盛んに行われており、知的な刺激を相互に与える場が形成されています。

授業科目の概要

博士前期課程の授業例

科目担当単位授業数
西洋古代史演習ⅠとⅡ唐橋文計8単位前期・後期 2コマ
西洋古代史演習Ⅲ山田雅道計4単位前期・後期 1コマ
西洋中世史演習ⅠとⅡ杉崎泰一郎計8単位前期・後期 2コマ
西洋近世史演習ⅠとⅡ鈴木直志計8単位前期・後期 2コマ
西洋近代史演習ⅠとⅡ石橋悠人計8単位前期・後期 2コマ
西洋現代史演習AとB堀内隆行計4単位前期・後期 1コマ
西洋史基礎演習ⅠとⅡ石橋悠人計8単位前期・後期 2コマ
修了要件:専攻の科目を中心に32単位以上を取得。同一科目を2回履修可能
他専攻・他研究科および交流・協力校の科目も履修可能(上限あり)

◯大学院の授業の特徴

大学院の授業では、主に一次史料・二次文献の輪読、多様な言語の文献の読解、履修生の研究テーマに関する発表と討論、
学会誌・紀要などへの投稿を準備している論文、修士論文や博士論文の構想発表などの内容が中心となります。
課題文献に関する発表や議論を繰り返し行うことで、知識の定着を図り、発表スキルや論理的な説明能力を向上させます。
院生間でも各自の研究発表に対して互いにコメントや質問を投げかけることで、共同的に研究を発展させていきます。
授業のほかにも、院生は指導教員と定期的な個別面談を通して、研究に関するさまざまなアドバイスを受けることができます。

修士論文・博士論文

◯修士論文 

博士前期課程の院生は、修士論文のための研究を集中的に行います。
修士論文は博士前期課程における専門的研究の集大成であり、多数の文献や史料に依拠し、
独創性のある論文を完成させることを目指します。2年次以降の1月上旬が提出期限として設定されています。 

修士論文の提出後、論文の審査として口述試験が課されます。審査を担当する教員たちが論文の内容を詳細に検討し、
さまざまな質問やコメントを提起します。執筆者の院生は論文の意義やオリジナリティを説明し、
質問にも適切に応じることが求められます。
これまでの修士論文のリストはこちら

◯博士論文

博士後期課程では、研究の成果として複数の論文を発表したうえで、博士論文をまとめることが重要な課題です。
博士論文は量と質ともに修士論文よりもはるかに高い水準が求められます。
博士論文を提出し、審査を通過すれば、博士号の学位が授与されます。
これまでの博士号取得者のリストはこちら

大学院生の研究環境

◯現役の大学院生のリスト

現在、西洋史学専攻の大学院に所属している院生のリストはこちら

◯院生の共同研究室

院生専用の共同研究室

3号館には院生専用の共同研究室があります。
各院生には研究用デスクが与えられ、いつでも自由に利用することができます。


◯院生報告会

年に1~2回、大学院生が修士論文などの研究成果を発表する院生報告会を開催しています。
院生報告会は20年以上にわたり継続的に行われてきました。
日頃の研究の成果を発表する場であるだけでなく、すべての教員・現役院生、
さらに大学院の卒業生たちが集う貴重な機会となっています。
報告会の開催情報はこちら


◯特別聴講制度

大学間の学術的提携と交流、大学院の研究・教育の充実を図ることを目的にした制度です。
「特別聴講学生に関する協定」を結んだ他大学院の授業科目の履修について、
所属する各研究科の定めにより、その単位修得が認められます。
西洋史学専攻では、関東の私立大学院を中心に多数の協定校と連携しています。

    協定校:青山学院大、国士舘大、明治大、東海大、東洋大、国学院大、学習院大、
早稲田大、立教大、上智大、専修大、駒澤大の史学系専攻   


◯学部生の授業履修

中央大学文学部では、学部3~4年次に文学研究科の履修科目(博士前期)を履修することができる制度を設けています。
院進学を希望/検討している人、学部よりも高いレベルで西洋史の探究をしたい学部生には、大学院科目の履修を推奨します。

大学院科目の履修により修得した単位は、学部の自由選択科目の卒業要件に含まれます。
また、 本学学部生が大学院履修科目を修得した単位は、10単位上限で大学院の単位として認定を受けることができます。
履修方法については、学部の履修要項をご確認ください。
また、履修を検討・希望する授業科目の担当教員にご相談ください。 


◯専修免許・進路

中学校・高等学校教諭専修免許状の取得について

  一種免許状を既に取得している場合、文学研究科の「大学が独自に設定する科目」のうち24単位修得すれば、
専修免許状への書き換えが可能です。
西洋史学専攻で取得可能な専修免許状の教科は、中学校 社会 / 高等学校 地理歴史となります。

2022年度から主に高等学校での歴史教育に関連する大学院の授業科目として、
歴史教育研究と史料教材研究の新規設置にむけて現在準備中です。

近年の博士前期課程院生の進路について

  博士後期課程進学、大学職員、出版社、会計事務、金融関係、商社、団体職員など

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