杉崎 泰一郎教授 Prof. Sugizaki Taiichiro

【最終学歴・学位・取得大学】 博士(史学) 上智大学

【専門分野】 西洋中世史

【研究キーワード】 教会史

【担当科目】 西洋史学基礎演習、西洋史学特別演習、西洋史概説、卒業論文、西洋中世史演習、西洋中世史特殊研究

【問い合わせ先】
sugizaki●tamacc.chuo-u.ac.jp (●を@にかえてご連絡ください)

【リンク】
研究者情報データベース

【研究内容】 

11・12世紀のフランスの教会の史料を中心に読みながら、教会と社会や文化の関係を研究しています。国政のレベルでは、ヨーロッパの王はなぜ教会で聖職者から戴冠されるのか。経済のレベルでは、貧しく生きるはずの教会がなぜ豊かになって広大な領地を持ったのか。文化のレベルではなぜ偶像を禁止したキリスト教で造形芸術が盛んになって、そこで聖歌が楽器を伴って発達し西洋音楽の礎になったのか。民衆信心のレベルでは、疫病や災害の流行時にどのように教会は人々の心身をいやしたのか。いろいろな問いをたたています。それらの問いに答えることで現代のヨーロッパの社会や文化を理解するうえで、基本的な理解を与えてくれると思います。

【主要な論文・著書】
(著書)
『西洋中世史』、放送大学教育振興会、2021年(共著)

『沈黙すればするほど人は豊かになるーラ・グランド・シャルトルーズ修道院の奇跡』幻冬舎、2016年

『修道院の歴史―聖アントニオスからイエズス会まで』創元社、2015年

『ヨーロッパ中世の修道院文化』NHK出版、2006年

『12世紀の修道院と社会(改訂版)』原書房、2005年

『欧州百鬼夜行抄』原書房、2002年。

(翻訳)
グザヴィエ・バラル・イ・アルテ『サンティアーゴ・デ・コンポステーラと巡礼の道』創元社、2013年(監修)

レオン・プレスイール『シトー会』創元社、2012年(監修)

ジャン・ドリュモ―『千年の幸福』新評論、2006年(共訳)

パトリック・ギアリ『死者と生きる中世』、白水社、1999年

(論文)
「霊場としての中世の修道院―南フランスのモワサック修道院を例に」『歴史と地理』255、2018年、1-16頁

Notes sur le culte des saints et des reliques à Moissac(XIe-XVIe siècle) dans Le légendier de Moissac et la culture hagiographique méridionale autour de l’an mil, éd. par Fernand Peloux,Brepols, 2018, p. 479-507.

La mise en scène juridique et liturgique autour de l’autel et des reliques de l’Abbaye de Moissac―la politique de l’abbé Ansquitil(1085-1115) au travers des actes dans Annales du Midi,t.128n. 294, 2016, p. 179-190.

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